顧問就任にあたって2015.6.1
6/1付で顧問に就任しました吉田です。どうぞ宜しくお願いします。
顧問と言いましても、アルバ・エデュの活動の応援団のひとりという気持ちでお手伝いさせて頂いております。
当初はまさにちょっと応援しようか、という軽い気持ちでお手伝いを始めました。ところが、スタッフの活発な議論を聞くにつけ、その趣旨や目指すところ、活動方法などに、うーむ、と唸るところがあるものですから、「あらら、もっとちゃんと応援しなければ」と感じているところです。
私自身は、これまで企業買収とか企業再生とか、企業そのものを対象とする仕事をしてきました。そこでは、法律や会計、金融や経営など、多方面に渡る知識やノウハウが必要とされます。ただ、これらの知識は書物になっているものも多く、今では本気になって本やネットで勉強さえすれば誰でも身につけることができます。つまり、そうした知識を持っているだけではビジネス的に成功することはできなくなっていて、多方面の関係者とのコミュニケーション能力の優劣がビジネスの成功・失敗を分けるようになっていると感じます。
自分の味方やチームには、自分の考えていることや戦略・方針などをきちんと発信して理解してもらう必要があります。そうでないとチームの信頼関係は崩れ、足並みが乱れ、厳しい勝負には絶対に勝てません。さらに、敵方にあたる交渉相手に対しても、こちらの意志や考えていることをきちんと伝えられてこそ、初めてまともな交渉になります。きちんとしたコミュニケーションをとれない人とは、絶対に良い仕事はできないな、と痛切に感じます。
このコミュニケーションの力は、書物を読んだだけでは決して上達しません。たくさんの「場数」を踏んで、鍛えられ、反省し、考え、改善する、ということの繰り返しが一番の方法です。この力をつけた子どもたちは、きっと自分に自信を持ち、周囲とも良好な関係を築けるようになり、様々なことが良い回転をし始めると思います。
もう一点、アルバ・エデュに参加しているスタッフの関わり方、です。
各スタッフは、それぞれに得意なことや「一芸」があり、経験や自信も持っています。ただ、子どもを抱えての家庭の事情など様々な理由から、自分の時間を仕事だけに使うことができない状態です。つまり、「能力や経験」、またそれらを「社会に活かしたいという意志」を持っているにもかかわらず、今までの一般的な企業社会では自分をフルに活かしきれないというジレンマを抱えているわけです。アルバ・エデュでは、こうしたジレンマを気にしなくて良い仕組みが前提になっています。それぞれが可能な範囲で貢献することを前提に、一芸を持った人たちが集まっている集団であり、一般の既存企業では活用しきれない能力・経験を社会に活かしていく取り組みとなっています。
日本社会はこれから「労働力人口減少→国力低下」という圧力にさらされるわけですが、まだまだ活かしきれてない潜在的な「宝」はたくさん眠っているのではないでしょうか。アルバ・エデュのような取り組みはもっと広がるべきですし、広がることによって社会全体の活力向上にもつながっていくのだろうと考えます。
私自身、自分の子供の教育については典型的なダメ親父ではありますが、その分の罪滅ぼし?も含めて微力ながら貢献して参りますので、皆様のご支援も引き続きよろしくお願いいたします。